エッカーマンの ゲーテとの対話 を読んでいます。
岩波文庫で全三冊。
読もうと思った動機は、この本の下に載っている解説に、ニーチェが影響を受けた本として ゲーテとの対話 が挙げられていたから。
哲学書や学術書を小説を読むのと同じようにスイスイ読もうとする人があまりに多い、というゲーテの指摘には、我が意を得たりと思いました。私は学生時代、数学書を一冊読み終えるのに1年4ヶ月かかったことがあります。やはり、すべての本を同じように読んではならないのです。
1830年の日記に、心の弱い人はうぬぼれに陥りやすいが、優秀な人はうぬぼれではなく自信を抱くという指摘がありました。私もうぬぼれという高慢の罪に陥りやすいので、自分のことを言われていると思いました。謙遜にならなければ、と卑屈になってオドオドするのも高慢だから。私はまだまだ高慢です。