経済評論家の佐高信 さたかまこと
は慶應義塾大学の学生時代池田潔の「自由と規律」という本の感想文に「慶應にも、いい先生はいた」と書いたとのこと。過去形かい!
友達「前向きと後ろ向きの二つなら、前向きの方がいいのは当たり前だ。そんなの比較の対象にならない」
と言ってくれた方がいますが、私は疑問です。他人に対して前向きになれと言ってくる人の 前 は、本当の前ではないことが多いからです。
ブラック企業で周りから
この仕事やって。前向きに取り組んでくれ。
と言われるのなら、本当の前はそんな会社を辞めて条件の良い企業に転職することです。スキルが身についていて見込み客もいるのなら、個人事業主になるのを真剣に考えるのが前向きかもしれない。そんなの逃げだ、という方は必ずいるでしょうが、他人の言うことを信じて不幸になるのは自分の責任なので、他人の発言なんて放っておけばいいのです。
こっちがずっと覚えている相手の発言を3年後に相手に問い質しても、大抵の人は
「そんなこと言ったかな」
で終わりです。
聖書は罪と罰とか裁きにあうとか後ろ向きなことも書いてある本です。しかし、そういうことにも触れているからと言って、聖書が価値の低い本だということにはなりません。
涙の預言者と言われるエレミヤは、王国の滅亡を預言してユダヤ人から嫌われたけれども、歴史的にはエレミヤのほうが正しいわけです。
本を途中まで読んで、あまり面白くないなあ、最後まで読めば面白いのだろうかと思って読み進めても、そういう本が面白いことはあまりない。
昨日は、秘書検定の試験がありました。
なんでも秘書のせいにする政治家に対して秘書はどう自衛すべきか?
という問題があると面白いのに。
秘書の基本的な心構えは、次の3つ。
独断専行をしない。
判断に迷ったら上司に相談する。
上司が不在の時は、直属の秘書課長や、仕事を提供してくれた社員さんの指示を仰ぐ。
このあたりを使うと、回答が書けそうですね。
英語で 映画を観に行く は
go to the movie
go to see the movie とは言わない。
以前も似たようなエントリーを書きましたが、
堀川俊助「名曲の鑑賞」新学社
を読み、頭が前より整理できたので、まとめます。
西洋クラシック音楽史上最も重要な音楽家を二人挙げよ、と尋ねられたら、私はバッハとベートーベンを挙げたい。
バッハは、多声音楽の大成者です。今日の多くの音楽は、ピアノにたとえると、右手がメロディ、左手が伴奏です。そういう音楽の源流、分水嶺を辿ると、バッハに行き着くのです。
ベートーベンは、古典派を大成させロマン派への扉を開いた作曲家。なぜベートーベンは、ロマン派へと移行せざるを得なかったのでしょうか?
ベートーベンは、音楽は神さまだけに捧げるものではなく、個人の内面、感情、情熱、思想などを表現するのに使っていいのだということを、はっきりと打ち立てた作曲家なのです。その後印象派が出てきて風景や人物など外部からの印象を音符に閉じ込める音楽が生まれ、表現主義が出てきて個人の内面を外に伝える音楽が隆盛を極めるようになりました。